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【海外大学進学】ファウンデーションコースって何?実体験を交えて解説します

皆さんは、ファウンデーションコースと聞いてどんなイメージが思い浮かびますか?

僕自身、留学前の時点では、現地の大学に行くための必要不可欠な手段であるとしか考えていませんでした。

しかし、実際に通ってみると、

ファウンデーションコースを受けることは留学生にとって、絶対経験し、修了した方がいいものだと分かりました。

僕は、去年の8月にオーストラリアのファウンデーションコースがある学校に入学し、今年の5月に卒業しました。

この記事では、約10ヶ月ほど勉強してみて分かったことや、何のための学校であるかなどを、実体験を交えながらお伝えしていきます。

目次

ファウンデーションコースについて

ファウンデーションコースとは、簡潔に言うと、

留学生がオーストラリア、イギリス、ニュージーランド等の

現地の大学に通う前の準備を手助けしてくれるプログラム

のことです。

いくら日本の高校を卒業していたとしても、海外の高校生とは学んだことが異なるので、現地の教育制度に従った教育をある程度受けてからでないと、現地の大学への進学が難しいという訳です。

しかし、IELTSやTOEFLなどで高いスコアを修めていれば、大学への直接入学が許されることもあります。

僕は、3つの学校に出願し、直接入学ができるオファーももらった学校があります。

しかし、悩んだ末、ファウンデーションコースのある学校に進学して、そこを経由して正式に大学に入ることを決意しました。

ファウンデーションコースを選んだ理由

オーストラリアの大学は、3年制が一般的なのですが、ファウンデーションコースに進むことによって約4年間、みっちりと英語で勉強することができます。

また、大学に正式に入学した後は、英語で様々なスキルを既に身につけているので、

フルで大学の3年間は現地の学生達と自分の専門分野を学ぶことができます

一方、大学に直接入学すると、ディプロマ(ややこしいので説明は割愛させていただきます…)などで英語で基礎は勉強できるとは言っても、その過程の約1年間はアカデミックな英語を学んだりするために多くの時間を費やさなければなりません。

さらに、順調にいけば、3年間で大学は卒業することになってしまいます。

なので、僕は、長く、じっくりと基礎を固めてから大学にコマを進めることができるファウンデーションコースで学ぶことを決めました。

実際に通ってわかったこと

ファウンデーションコースでは、現地の高校相当のことを学びました。

これは学校にもよるとは思いますが、自分にとって盲点でもありました。

「同じことをまた習うのか」、、と、、

しかし、いくら高校相当って言っても、習うことは日本の大学の教養過程相当なものもありました。

ですから、日本の高校を卒業していても、

「こんな高度なことを現地の高校生が勉強しているのか」

と驚かされることも数多くありました。

一度学んだことであっても、異国の地ではスタンダードが異なるので、英語で学び直す重要性に気づきました。

例えば、化学は、今までほとんど触れてこなかった内容や、未知なものも多く、理解するために多くの時間を費やさなければならない事もありました。

また、日本では 暗記だ! と言われ、理屈が全然わからずモヤモヤしていたようなことも、しっかりと基礎からオーストラリアのシラバスに従って学び直すことで、納得し、理解ができものもたくさんありました。

他にも、日本の高校では習ったことのないエッセイの書き方や、クリティカルシンキングの力を養う授業もあり、ファウンデーションコースの内容をこなことは、非常に勉強になる修行でもありました。

クリティカルシンキング(critical thinking)は、批判的思考とも呼ばれるものであり、感情や主観に流されずに物事を判断しようする思考プロセスです。

https://www.ashita-team.com/jinji-online/category2/8065

ファウンデーションコースで基礎を学ぶ大切さ

ファウンデーションコースに入ると、日本の高校ではまず学ぶことのない、アカデミックなエッセイの書き方を学びます。

僕が通っていた学校にはEAP(English for Academic Purposes)という科目がありました。

そこでアカデミックなエッセイの構成の仕方や、使うべき英語、プレゼンの仕方などを学びました。

エッセイというものは、数学などと違い、正解が明解ではないので、とにかく学んでは実践して評価されるの繰り返しでした。

「大学に入ると、エッセイの課題がたくさんあるで」

といろんな先生や友達から聞きました。

ですから、ファウンデーションコースを修了していないと授業に全くついていくことができない可能性もあると思います。

しかし、ファウンデーションコースを通して英語で授業を聞き、英語で物事を理解するという経験を積むことができるので、

「英語で授業を受けたり、文献を読んだりすることができるのか?」

という心配を過剰にする必要はなく、自信を持って進学ができると思います。

すなわち、いきなり大学に進むのではなく、ファウンデーションコースを受けることによって、日本ではなかなかできない英語で英語を学ぶという経験を積みながら、自信をつけてゆくことが可能です。

さいごに

ということで以上、

ファウンデーションコースとはどのようなものかという、簡単なご紹介と、経験してみて分かった僕の感想でした。

こんなにも重要なプログラムであるということは実際に約10ヶ月の期間通い、体験してみないとわからないものでした!

今の段階では、まだ正式に大学からオファーを頂いていないのでかなりドキドキしていますが、どんな結果であれ、ファウンデーションコースを通して学んだものは自分にとってかけがえのないものになりました

なので、留学を検討している人は、ファウンデーションコースを受けてから大学に進学するのがベストだと思いますよ!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

次回は、僕がファウンデーションコースでどのようなことを勉強したかなどについて、もう少し詳しく書いていきたいと思います。

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この記事を書いた人

らってぃーのアバター らってぃー 社会人2年目

2020年、コロナ禍で日常が大きく変わったあの頃。
世界が止まったような時間の中で、「今を楽しむこと」「この瞬間を残すこと」の大切さに気づき、このブログを始めました。

高校卒業後、2019年からはオーストラリア・メルボルン大学で環境科学(Environmental Science)を専攻。
気候変動やサステナビリティについて学ぶ中で、自然の移ろいや日々の暮らしの価値を、これまで以上に深く感じるようになりました。
また、慣れない英語や文化に戸惑いながらもがいた4年間は、自分を大きく成長させてくれた時間でもあります。

このブログでは、そんな留学生活のリアルや語学に悩んだ日々、現地で得た気づきや想いを記録しています。
これから留学を考えている方や、今まさに海外で奮闘している方にとって、少しでも希望やヒントになれば嬉しいです。

2023年に卒業後、日本へ完全帰国。
現在は趣味のカメラで撮った写真とともに、国内外で出会った風景や、心に残った小さな旅の記録を気ままに綴っています。

そして最近、念願だったNDロードスターが新たな旅の相棒に。
オープンカーで風を感じながら走る道や、偶然出会ったカフェ、小さな寄り道さえも、今では大切な旅のひとコマです。

「いつもの道も、旅になる」
そんな視点を大切にしながら、これからも“今”という時間を、写真と言葉で残していきます。

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