「ロードスターに乗っているのに、なぜクラシックミニを買ったの?」
きっと、このタイトルを見てそう思った方も多いのではないでしょうか。
私自身、2025年にNDロードスターを購入し、その走りやデザインにすっかり魅了されていました。
軽快なハンドリング、オープンエアの爽快感、そして現代車ならではの安心感。
趣味の車としては十分すぎるほど満足していたので、まさかもう一台車を購入することになるとは、自分でも思っていませんでした。
それでも、昔から心のどこかで憧れ続けていた車がありました。
それが、1999年式のローバーミニです。
2000年に生産を終了したローバーミニは、どんな個体でも25年以上前の旧車です。
「いつか乗ってみたい。」
そう思っているだけでは、状態の良い個体は少しずつ減っていきます。
乗るなら、今しかない。
そんな思いが強くなり、2026年、私はミニを迎え入れることを決めました。
この記事では、NDロードスターを所有している私が、それでもミニを購入した理由や、実際に乗って感じた現代車では味わえない魅力を、オーナーとしての体験を交えながらお伝えします。
クラシックミニの購入を考えている方はもちろん、「旧車って何がそんなに面白いの?」と思っている方にも、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
なぜローバーミニに惹かれたのか

「どうしてローバーミニを買ったの?」
納車してから、友人や知人に一番よく聞かれたのがこの質問でした。
改めて振り返ってみると、古いミニに惹かれた理由は一つではありません。
子どもの頃からの経験や思い出が少しずつ積み重なって、気づけば「いつか乗ってみたい」と思う存在になっていました。
そのきっかけの一つが、実家の車です。
実家では4台続けてBMW MINIを乗り継いでいて、私も小さい頃からMINIに囲まれて育ちました。
MINIオーナー向けのサーキットイベントに参加したこともあります。
そして、免許を取得して初めて運転した車も実家のBMW MINIでした。
私にとってMINIは、単なる車ではありません。
想い出もたくさん詰まった、特別な存在です。
そんな環境だったこともあり、そのルーツであるクラシックミニもだんだん気になり始めました。
さらに、私にはもう一つ、クラシックミニに惹かれた理由があります。
幼い頃、私は数年間イギリスで暮らしていました。
今でもイギリスの街並みや文化には特別な思い入れがあります。
BMW MINIも魅力的な車ですが、その原点であるクラシックミニは、イギリスで生まれ、長く愛され続けてきた車です。
イギリスに思い入れのある私にとって、ローバーミニは以前から気になる存在でした。
Kazukiローバーミニという存在は、ずっと心のどこかにありました
そして、ローバーミニは2000年に生産を終了しています。
私とほぼ同い年の車ですが、考えてみれば、もう25年以上前の旧車です。
「いつか乗ってみたい。」
そう思っているうちに、状態の良い個体は少しずつ減っていきます。
後から「あのとき買っておけばよかった」と後悔するくらいなら、乗れるうちに乗ってみたい。
そんな気持ちが少しずつ大きくなり、ローバーミニは憧れの車から、「本気で手に入れたい一台」へと変わっていきました。
購入したミニの紹介


こうしてクラシックミニへの思いが強くなり、本格的に車両探しを始めました。
そして、最終的に出会ったのが、三重県のGarage ADO15で販売されていた1999年式のローバーミニです。
クラシックミニは、一台として同じ車がありません。
同じ年式でも、仕様やコンディションは大きく異なります。
そのため、できるだけ多くの個体を見ながら、自分が本当に納得できる一台を探していました。
この個体を見てまず惹かれたのは、その見た目です。
ボディカラーはミニらしいブリティッシュグリーン。さらに7Jオーバーフェンダーが装着され、足元にはワタナベの6Jホイール、リアにはセンター出しのバルタンマフラー。
スポーティーなミニクーパーらしさを残しながらも、派手すぎない絶妙なバランスに、一目で心を奪われました。



ロードスターでもRAYSを選んでいるくらい、実はホイールにはかなりこだわりがあります。
このワタナベホイールを見た瞬間、一気に心をつかまれました。
もちろん、見た目だけで決めたわけではありません。
購入するにあたって最後まで悩んだのが、インジェクション車にするか、キャブレター車にするかということです。
キャブレター車ならではのクラシック感や雰囲気には強く惹かれましたが、今回が人生で初めての旧車です。
休日のドライブだけでなく、普段使いも考えていたことから、始動性や扱いやすさ、部品の入手性なども考慮し、最終型に近いインジェクションモデルを選ぶことにしました。
クラシックミニらしい雰囲気はしっかり味わいながらも、現代の生活にも取り入れやすい。そのバランスが、今の私にはぴったりだと感じています。
結果として、この一台と出会えたことは間違いなく正解でした。
これから少しずつ、自分好みのミニに仕上げていきたいと思います。
初めて乗って感じたこと


納車の日は、間違いなく最高の一日でした。
ただ、走り出して数分で「これはロードスターとはまったく違う車だ」と実感しました。
まず驚いたのは、クラッチの感覚でした。
普段乗っているNDロードスターとはまったく感覚が違い、最初はちょっとした坂道やバックで何度かエンスト。
「本当に普段からマニュアル車を運転していたよね?」と、自分にツッコミを入れたくなるくらい、思うように運転できませんでした。



ロードスターでは通算2回くらいしかエンストしていないのに、ミニの納車初日は何回したことか…(笑)
ステアリングにも驚かされました。
クラシックミニにはパワーステアリングが付いていないため、現代車とは比べものにならないほど重く感じます。
さらに、私のミニはYOKOHAMAの「ADVAN A048」を履いています。
サーキット走行も想定されたハイグリップタイヤということもあり、路面に吸い付くようなグリップ感があります。その反面、停車した状態でハンドルを切るのはほぼ不可能です(笑)。
また、車内は決して広くなく、乗り心地も快適とは言えません。エアコンの効きも現代車と比べると物足りず、「25年以上前の車なんだな」と実感する場面も何度もありました。
それでも、不思議と大きな不満はありませんでした。
むしろ、そうした不便さも含めて「これがローバーミニなんだ」と思うと、一つひとつが魅力に感じられたのです。
ハンドルを切る感覚、シフトを操作する感覚、アクセルを踏んだときの反応。
どれも現代車のような洗練さはありませんが、自分の操作がダイレクトに車へ伝わる感覚があります。
そして何より印象的だったのは、運転しているだけで自然と笑顔になれたことです。
決して速い車ではありませんし、快適性を求めるならNDロードスターの方が圧倒的に優れています。
それでもクラシックミニには、数字やスペックでは表せない楽しさがあります。
目的地へ向かうことよりも、運転する時間そのものが楽しい。
納車初日を終えたとき、「この車を買って本当に良かった」と心から思いました。
もちろん、旧車なのでこれから手が掛かることもあるでしょう。
ですが、その手間も含めて付き合っていくことこそが、ローバーミニという車の魅力なのだと思います。
NDロードスターとローバーミニ、どちらも乗って分かったこと


ミニに乗り始めてから、改めて感じたことがあります。
それは、NDロードスターとクラシックミニは、どちらも「運転が楽しい車」でありながら、その楽しさはまったく違うということです。
NDロードスターは、現代の技術で作られたライトウェイトスポーツカーです。
軽快なハンドリングに、扱いやすいマニュアルトランスミッション。
必要十分なパワーと快適性を備えながら、「人馬一体」というコンセプトをしっかり感じられる一台だと思います。
一方、クラシックミニは決して快適な車ではありません。
重たいステアリングにクセのあるクラッチ。
車内も広くはなく、エアコンの効きも現代車には敵いません。
性能や快適性だけを比べれば、NDロードスターの方が優れているのは間違いありません。
それでも、ミニには不思議な魅力があります。
エンジンをかけ、クラッチをつなぎ、ハンドルを切る。
その一つひとつの操作から、「自分が車を操っている」という感覚がダイレクトに伝わってきます。
目的地へ向かうことよりも、運転している時間そのものが楽しい。そんなふうに思わせてくれる車でした。
だからといって、「ロードスターよりクラシックミニの方が良い」と言いたいわけではありません。
ロードスターにはロードスターにしかない魅力があり、クラシックミニにもクラシックミニにしかない魅力があります。
ロードスターには、思い立ったらすぐに出かけられる抜群の安心感があります。
信頼性も高く、「ちゃんと帰ってこられるかな」と心配することはまずありません。
一方で、ミニは少し手が掛かる車です。
だからこそ、運転している時間だけでなく、手を掛けて維持していく時間も含めて楽しめる車なのだと思います。
もし「どちらが好きか」と聞かれたら、私はきっと答えられません。
ロードスターは走りたくなる車。
クラシックミニは、乗りたくなる車。
どちらも実用性だけを求めて選ぶ車ではありません。
それでも、車を運転することが好きな人にとっては、きっと特別な存在になるはずです。
これからも、その日の気分や行き先に合わせて乗り分けながら、それぞれにしかない魅力を楽しんでいきたいと思います。
まとめ


ローバーミニを迎えてまだ日は浅いですが、今の率直な感想は、「思い切って購入して本当に良かった」という一言に尽きます。
これから先、旧車ならではのトラブルに遭遇することもあるでしょう。
思い通りにいかない日や、手間が掛かる場面もきっとあるはずです。
それでも、その一つひとつを含めて、この車とのカーライフなのだと思っています。
クラシックミニは、乗るだけでなく、手を掛けながら少しずつ自分だけの一台に育てていく楽しさがある車です。
これから外装と内装のカスタムはもちろん、メンテナンスや、もしかしたら故障(笑)の様子まで、ありのままにこのブログへ残していくつもりです。
この記事を書いている今は、まだローバーミニとの生活が始まったばかり。
これからどんな景色を見て、どんな思い出が増えていくのか、自分でもとても楽しみにしています。
クラシックミニの購入を考えている方や、少しでも興味を持っている方の参考になれば嬉しいです。







