こんにちは、らってぃーです。
これまでに、3つの記事に渡って代表的なエッセイの書き方についてそれぞれ解説してきました。
Comparison Essay の書き方を解説します【英語でエッセイを書く方法】構成についてや便利な単語も紹介
Argumentative Essay の書き方を解説します【英語でエッセイを書く方法】構成についてや便利な単語も紹介
Cause & Effect Essay の書き方を解説します【英語でエッセイを書く方法】構成についてや便利な単語も紹介
今回は、それらの記事の中であまり詳しくは触れなかった、
イントロダクションってどんなことを書くの?
ボディーパラグラフはどう書けばいいの?
結論・まとめはどう書けばいいの?
ということについて解説していきます。
エッセイの構成
エッセイは次のような順番で構成されます。
- イントロダクション(Introduction)
- ボディーパラグラフ(Body Paragraph)
- 結論・まとめ(Conclusion)
また、ボディーパラグラフでは一般的に、主張に対して議論したいテーマの数だけパラグラフの個数を増やして書きます。
(パラグラフとは、同一の話題を議論している文の集まりのことを指します。)
なので、ボディーパラグラフの中に3つのパラグラフがあるエッセイは、下みたいな感じになります。
- Introduction
- Body 1
- Body 2
- Body 3
- Conclusion
これから、イントロダクション・ボディーパラグラフ・結論からなる3部構成のそれぞれには、
どのような役割があり、どのように書くべきかを紹介していきます。
イントロダクション(Introduction)
![](https://kazuki-ratti.com/wp-content/uploads/2020/06/kiwihug-5bzMOpMTDRM-unsplash-1-1024x683.jpg)
イントロダクション(Instroduction)はエッセイの顔であり、
読者に、このエッセイにはどのようなことが書かれており、筆者がどのような意見を持っているか
という重要な情報を伝える役割を担っています。
また、文献・論文を探しに来た読者に
「これこそが探していた情報だ!」
「面白そうな内容が書かれているから読んでみよう」
と思わせることが重要なエッセイの導入部分でもあります。
なぜなら、論文等は字数がかなり多く、読者が参考文献を探している段階で全て最後まで読み切ることはなかなかできないからです。
なので、エッセイの導入部分で
どのようなことが書かれているのか
をわかってもらうことが非常に大事です。
イントロダクションの書き方
まずはじめは、「一般的な話題」(Background)から書き始めます。
その次に、「テーマの問題」(Issue)を述べます。
「ある人はAと考えるが、他の人はBと考える」
などといった世間の一般論を書きます。
ここでは、
Some argue that ~. However, others think that ~.
といった構造の文を書くと分かりやすいイントロダクションになります。
その次に「Thesis Statement」と呼ばれる、
テーマに対する自分の主張を書きます。
Argumentative Essay ならば、
This Essay will argue that ~
という書き出しが使えます。
Thesis Statement について
日本語ではなかなか説明の難しい概念ですが、
簡潔に言うと、1文(もしくは2文)程度で書く、短い主張文のことです。
ここで書かれていることがエッセイの概要となり、
エッセイで書かれている自分の主張を示します。
なので、明確であり、誰が読んでも分かりやすい文でなければなりません。
英語では、このように説明されています。
A thesis statement clearly identifies the topic being discussed, includes the points discussed in the paper, and is written for a specific audience.
http://rasmussen.libanswers.com/faq/32467
イントロダクションの最後では、「エッセイの流れ」を示します。
これからボディーパラグラフではどのようなことが書かれているのかを読者に示します。
エッセイの目次って感じです。
例えば、
Factors to be discussed include, ~
と言う書き出しを使うことができます。
イントロダクションの書き方のまとめ
- 背景的情報や疑問の投げかけから書きはじめる
(Background) - 世間での一般論について書き、2つの側面(考え方)を示す
(Issue) - Thesis Statement を書き、主張を述べる
- エッセイの指針を示す
(Plan)
イントロダクションでは
General(一般的)な内容から書き始め、
Specific(具体的)な内容に落とし込む
と言う書き方が理想です。
(これの実践は本当に難しいです。。)
僕自身、何度書き直しても先生からダメ出しを食らうことがよくありました。
何を伝えたいかを整理し、シンプルにまとめることが一番大事である
と実感しました。
次はボディーパラグラフについてです。
ボディーパラグラフ(Body Paragraph)
![](https://kazuki-ratti.com/wp-content/uploads/2020/06/kaitlyn-baker-vZJdYl5JVXY-unsplash-1-1024x683.jpg)
エッセイの中身であるボディーパラグラフ(Body Paragraph)では、
イントロダクションで書いた Thesis Statement に基づいて、より具体的な内容を書いていきます。
Thesis Statement で掲げた自分の主張を明確、かつ信頼のできるものにするために、
参考文献を使いながら書いていきます。
ボディーパラグラフの書き方
例えば
「学校は朝の10時から始まるべきだ」
という主張をイントロダクションの Thesis Statement で書いたとします。
この主張を信頼できるものにするためは同じような意見を持っている人から知恵を借りなければなりません。
なので、次に、「学校は遅く始まった方がいい」と言う主張を根拠づけることができる、
「〇〇というメリットがある」
「生徒に〇〇といういい影響をもたらす」
などについて書かれた参考文献を探します。
そして、見つけた参考文献から使える部分をパラフレーズや引用をし、それに対しての自分の意見を交えながらパラグラフを書いていきます。
(パラフレーズとは簡単に言うと、言い換えのことです)
さらに、より「学校は10時から始まるべきだ」という自分の主張に説得力を持たせるために、
「学校は早朝から始まるべきだ」
などといった、自分の立場とは反対側の主張を理論的に論破し、否定していくことが大切です。
注意したいのが、ボディーパラグラフでただ永遠と引用やデータを用いずに自分の主観を述べても説得力のあるエッセイにはならないということです。
なので、研究で得られたデータや参考文献を活用することがとても大切です!
冒頭でもお伝えしたように、ボディーパラグラフは主張ごとにパラグラフを分けることができます。
なので、一つのパラグラフには一つの主張という形が望ましいです。
また、1つのパラグラフに情報を詰め込みすぎるのではなく、
主張の数だけパラグラフを増やすことが大切です。
上の例では、
「〇〇と言うメリットがある」ということについて一つのパラグラフ、
「生徒に〇〇と言ういい影響をもたらす」ということについて一つのパラグラフ
という風に2つのパラグラフに分けることができます。
パラグラフ単体の書き方
- トピックセンテンス(Topic Sentence)を書く
- 引用等を用い、主張の裏付けする
- 簡単なまとめを書く
(このパラグラフで主張したことをまとめます)
これをボディーパラグラフ内にあるパラグラフの数だけ繰り返します。
ボディーパラグラフの書き方のまとめ
エッセイの種類やテーマによって書き方が異なってくるので、ここでは、書くべきことのポイントをまとめておきます
- Thesis statement の内容を具体的に説明する
- テーマに対する自分の主張を参考文献をパラフレーズ・引用しながら論理的に証明していく
- 例え話や自分の経験をもとに話を膨らませ、主張をより説得力のあるものにする
結論・まとめ(Conclusion)
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エッセイの最後を締め括る結論(Conclusion)では、
Thesis Statement を受けてボディーパラグラフでは何を議論したか
をまとめるという重要な役割を担っています。
文献を探しにやってきた読者は、筆者は結局、何を主張しているのかを知るために
ボディーパラグラフを飛ばし、この結論・まとめを読みにきます。
などで イントロダクションで書いた Thesis Statement の次に大切なパートだと言えます。
結論・まとめの書き方
まずはじめに、Thesis Statement の言い換えをします。
結論の書き出しの文なので、
どのようなことを主張したいか
を改めて提示しなければなりません。
ここでは、
In Conclusion, ~
という書き出しを使うことができます。
その次に、ボディーパラグラフで書いたことを簡潔にまとめます。
一つのパラグラフに対して一文か、二つのパラグラフに対して一文程度が目安です。
そして、一番最後にエッセイ全体をまとめる文を書きます。
(エッセイの内容を踏まえた最終的な結論)
この文で、自分のエッセイで伝えたかったことを再度明確にし、エッセイ全体を締め括ります。
ここまで書けたら、終了です!
注意しておきたいことが、結論・まとめのパラグラフでは、新しいことは絶対に書いてはいけないということです。
新しい情報を出してしまうと、読者も混乱してしまいます。
なので、触れていいことはそれ以前のイントロダクション・ボディーパラグラフで書いたことです。
結論・まとめの書き方のまとめ
- Thesis Statement の言い換えと再提示をする
- エッセイの内容の要約を簡潔に書く
- エッセイ全体をまとめる文を書く
繰り返しになってしまますが、この結論・まとめのパラグラフでは、新しい情報は書かないように注意してください。
おわりに
長くなってしまいましたが、以上が一般的な、イントロダクション / ボディーパラグラフ / 結論・まとめ の書き方の解説でした。
全てを意識して書くのは本当に大変です。。
何度も様々なトピックについて書いて練習するのが上達への一番の近道だと思います。
僕もまだまだ未熟なので、練習を繰り返し、綺麗で読みやすい文章を書くことができるようになりたいと思います。
この記事で書かれていることはあくまで一般論であり、学校や国によってルールが違う場合があると思うので、先生から言われたことを優先してください。
次回は、引用の仕方について解説していきます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
(参考: https://student.unsw.edu.au/writing-your-essay)
下のリンクは、エッセイの書き方をまとめた記事となっていますので、索引としてお使いください。
英語のエッセイの書き方を本気で習得したい方へ【基本事項を徹底解説】アカデミックライティングを学ぼう