IELTSの対策をしたいけど、どの参考書を使えば良いのかが分からないと悩んでいませんか?
約一年ほど前、僕はオーストラリアの大学に入学するためにIELTSで一定基準を満たさなくてはならない、しかも留学に間に合わせるためには約二ヶ月後にIELTSを受けなければならないという状況にいました。
そんな短期間にIELTSについて無知だった僕でも、海外大学の進学に必要なスコアを取ることができました。
今回は、その経験を踏まえて、当時僕が参考書を買いあさって実際に使ってよかったなと思うものを紹介していきたいと思います。
IELTS対策の参考書選び
英検やTOEICほどはメジャーな英語資格ではないIELTS。それでもかなりの数の対策本が売られています。
IELTSについて全くの無知であった僕が初めて参考書を探したときには、どれを選ぶべきか全く見当がつきませんでした。
しかし、何冊か購入していくうちにIELTSがどのようなテストで、どのような出題傾向があるのかを知ることができました。
これから僕が実際に買って「役立った!」と思った本を見ていきます。
IELTS 13
Cambridge IELTS 13 はIELTS対策するならば絶対に買っておきたい本です。これはIELTSから公式として出版されている4回分の模擬試験が収録されている参考書であり、出題傾向を知るには必要不可欠です。
値段は5000円程と目玉が飛び出そうな価格なのですが、これを買わないことには始まらないと感じています。。
なぜなら公式から出版されているだけあって傾向を掴むには最適であり、問題が充実しているからです。
本番さながらの音声を聞いて演習を積むことができ、問題が充実しているので、リスニングはこの本で対策するのが一番効率がいいと思います。(音声はCDではなく、公式からダウンロードする形式でした。)
リーデイングも4回分しっかりあるので、ある程度これから紹介する参考書で解き方や出題形式を学んだ後の演習として使うと効率よく試験対策ができると思います。
この問題集の最大の欠点は解説が全然ないということです。これは本当に困った。なので、僕はベストティーチャーのライティング練習のところで書いたものを打ち込み、文法や言い回しの訂正をしてもらった後、レッスンを受けるという流れを4回分繰り返していました。
自分ではスコアがどれくらいになるのかが全く見当がつかず、文法の間違いにもなかなか気づくことができないので、採点をお願いできる人が必要です。
繰り返しになりますが、このような欠点があってもIELTS対策には外せない本であり、本番のための練習をするにはこの問題集がベストであると思っています。
ちなみにIELTS11~IELTS13のテキストはAcademic用とGeneral用の二種類に分かれているので、購入の際はくれぐれもお間違いのないように。海賊版も出回っているみたいなので、出品者等を確認してから購入することを強く勧めます。(リスニング音声をダウンロードできるのはwith Audioと表記されたテキストのみです)
IELTS14, 15と最新版が出ているようなので、そちらもチェックしてみてください!
新セルフスタディー IELTS完全攻略
数ある参考書の中で断然お勧めしたいのがこの新セルフスタディ IELTS完全攻略[第2版]です。
実はこの本は以前に紹介したベストティーチャのIELTS対策講座でも使われている本でもあり、IELTSの対策法が網羅されています。ベストティーチャーは先程のIELTS 13の紹介のところで言ったライティングの採点をお願いしていたところでもあります。
この本が一番試験対策に役立った理由が各パート(Listening / Reading / Writing / Speaking)ごとに対策ができるという点です。
本の最初にはIntroductionがあり、そこにはIELTSとはどのようなテストなのかや申し込み方法などについても書かれているので、全然IELTSを知らない人(僕はそうでした)にとってありがたいと思える情報を得ることができます。
また、それぞれのパートごとに練習問題がいくつかあるので、どのような問題が出るといった出題傾向を解きながら知ることができます。
他にも、評価基準や戦略も書かれているので、試験対策しやすい構成になっています。
また、付属のCDを使ってリスニングとスピーキングを練習することができます。スピーキングパートでは試験官と生徒のやりとりの例が収録されているのでイメトレに最適です。なかなか対策しにくいスピーキングテストについても詳しく触れられているこの本は貴重です。
1回分の模擬試験も付属していたので、試験直前に確認用として使いました。どのくらいできているかを知るための復習に最適だと思います。
IELTSライティング完全対策
IELTSライティング完全対策はタイトルにもある通り、IELTSのライティングに特化した参考書です。
この本にはたくさんのサンプルライティングが載っており、ライティングではどのように書けば高得点が取れるかというノウハウを学ぶことができます。
絶対抑えるべきポイントが詳しく書かれているので、IELTSのライティングでどう書こうか分からずに困っている人には特にお勧めしたい本です。
この本のおかげで、「この形式の問題ならこの言い回し・定型文が使える!」ことを学ぶことができ、本番でも焦らずに習得した「型」に当てはめて書くことができました。
本番で使えそうなフレーズもたくさん載っているので、しっかり読み込めば海外大に進学するためのスコアは超えれると思います。
ただし、この参考書は練習問題を繰り返して英語力アップといった使い方ではなく、あくまでもIELTSのライティングの「型」を習得するといった使い方に向いています。なので、練習問題の参考書は別途必要だと考えています(公式問題集が一番いいと思います!)。
ライティングを強化したい方にはこの本はお勧めです。
English Grammar in Use
このEnglish Grammar in Use はIELTSに特化したような本ではありません。いわゆる文法書であり、イギリス英語の文法を学ぶことができます。内容は全て英語で書かれていますが、しっかりと基礎から「英語で英文法が学べる」本になっており、留学してからも使える文法を習得できます。(この本は2ヶ月の期間では最後まで終わらせることができませんでした。。)
僕は一年ほどファウンデーションスクールに通いましたが、そこでは英文法についての授業というものは一切ありませんでした。そこで、語学学校にいかなければ英語で英文法を学べないことに気付き、日本でもっと文法を勉強しとけばよかったと痛感しました。
なので、これからIELTSの対策をしたいと思っている人だけでなく、IELTSが終わってこれから留学するという人にもお勧めしたい参考書(文法書)です。
見開き1ページで一つの単元となっており、左側がその文法事項の解説、右側が演習問題という構成になっています。
この本で学ぶメリットの一つとして文法の単元名が知れるということです。ちょっと意味不明に聞こえるかもしれませんがこれがIELTS対策だけではなく、留学後にも重要なスキルなのです。
例えば、Relative Clausesは関係詞節、Past Perfect Continuousは現在完了進行形などと英語の文法の単元を表す用語が理解できていると、英語で文法のミスを指摘された時にも理解することができます。これは、海外で英語で物事を学ぶためには意外と重要な知識であると実感しました。
IELTSの対策でも正しい文法が使えることはかなり重要であり、特にスピーキングではゆっくり考えている時間が全然ないので、英語で英文法を学ぶことにより日本語を介す必要がなくなり、よりスムーズに話せるのではないかと思います。
IELTS対策にはこの本の優先順位はあまり高くないと思いますが、これから留学するなら持っておきたい本の一つです。
CD版とeBook版があり、僕はCD版を購入しました。しかし、そのCDはリスニングができるというものではなく、電子書籍のデータが入っているものでした。ただ、eBookのコードもなぜか付属していたので今はそういう仕様なのかもしれません。
なので、パソコンで読みたいという方以外はeBook版の購入をお勧めします。
かなり分厚くて重たい本なので、eBookをiPadなどのタブレットにダウンロードしておくのが良いと思います。僕は留学先には本自体は持っていかず、データ(PDF)のみ保存しています。
最新版(第5版)も出ているようなので、是非チェックしてみてください!
DUO 3.0
DUO 3.0は英単語帳です。IELTS対策の単語帳もたくさん売られていますが、8.0とかの高得点なスコアを目指す人でなければこの単語帳で十分な気がします。
もちろんこのDUO 3.0だけではIELTSに出てくる単語に完全に対応することはできませんが、ある程度の単語なら十分カバーすることができると思います。また、足りない分は、上で挙げた参考書を解き進め、わからない単語が出たらその都度調べて覚えるのがいいと思います。
この単語帳は一つの例文にいくつかの単語が含まれており、一文覚えてしまえば4, 5個の単語を習得できるので高校時代から重宝しています。
覚えた例文も意外と汎用性が高く、海外でも実際によく使われる文だったりするので、留学してからも役立つ単語帳です。
効率よく、印象に残りやすい英語を学べるのでこの単語帳はおすすめです。
復習用のCDを使えば、約一時間で単語帳を一周できるので、何度も聞いて暗記することができました。
なので、IELTSのためにも役立つ単語帳ですし、実生活に活きる単語帳でもあるので、持っていて損はしません!
おわりに
今回は、IELTSを対策するならどの参考書が使えるかについての紹介でした。
海外大に進学するためにIELTSを取らなくてはならないという方は、IELTS 公式問題集と新セルフスタディー IELTS完全攻略の2冊を最初に揃えることをおすすめします。
IELTS対策のみではなく留学後にも使える本もいくつか紹介してみたので、そちらも是非チェックしてみてください!
英語勉強頑張っていきましょう!