割烹『一馬』|一人料亭の手作りごはん

こんにちは、らってぃーです。

先日、調理学校に通っている友人(一馬くん)宅に久しぶりにお邪魔し、たくさんの料理を振る舞ってもらいました。
しかも想定外の4食も!です。感謝感謝。

調理風景や料理の写真をたくさん撮らせてもらう事ができたので、今回は一馬くんがこれまでに培ってきた料理の技を披露してくれた様子を手元写真メインでお見せしていこうと思います。

かなりゆる〜い感じの内容になっています。
結構な枚数はありますが、写真も楽しんでいただけたら嬉しいです。

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天津飯(一日目昼)

三重から近鉄特急で約2時間。約半年振りに大阪にやってきました。

そこから電車に揺られること数十分。なんとなく見覚えののある地に到着。

最寄駅で待っててくれた一馬くん。
ラインやインスタでちょこちょこと連絡は取っているからなんとなくは近況を知ってはいたけど、全然知らなくて驚いたことが一つ。なんと僕がお邪魔する前日はふぐの調理師試験だったそうです。
(お疲れのところありがとう)

一馬くんの家に着いたら早速天津飯を作ってもらえました。

実際、天津飯の卵の部分の習得は難しいらしく、料理素人の自分には到底真似できなさそうな技を見せてもらえました。

これが一人分の卵。想像以上の量を使っていました。

スクランブルエッグになる直前まで火を通し…

なんとこのゆるい状態でひっくり返すそうです。
これで内側の部分はうまいこと半熟の状態が保たれるみたい。

餡にする出汁も手作り。これは美味そう。

できた餡をかけ…

彩の刻んだネギを乗せて完成です。

この天津飯は卵もトロトロで餡もちょうどいい濃さで本当に美味しかったです。

こんなおいしい料理が自分で作れてしまうなんて尊敬です。

夜のメインの(?)和食もめっちゃ楽しみ。

その前にちょっとだけ買い出しに。
余談ですが、行ったスーパーではかぼちゃが南京として売られていました。
大阪では結構一般的らしく、ちょっとだけカルチャーショック笑(何回も行ってるのに全然知らなかった)
ちなみに丸十はさつまいものことを指すそうです。初耳初耳。

割烹『一馬』(一日目夜)

夜ご飯には、結構前からメニューを考えていてくれたらしい、割烹料理を頂きました。

本当にたくさんの品数があったので、いくつか紹介していこうと思います。

先付: 丸十甘煮|鰯味噌煮|法蓮草お浸し
向付: 季節のお造り〜甘鯛・鯛〜
汁物: 牛肉のじゃがいも包み澄まし仕立て
焼物: 鯵の柚庵焼
玉子: 出汁巻き玉子秋の餡掛け
御飯: 安納芋御飯
香物: 胡瓜糠漬け
甘味: ザッハートルテ

鯵の柚庵焼

買ってきた鯵を一から捌くところを見せてもらいました。
思ってたよりグロい…笑
これもやっぱ慣れなのかな〜

内臓をしっかりと取り除いてから頭を落としていました。
どう捌くかなんて全然知らなかったから勉強になったなった!

真ん中の骨の部分をよけるように、ここから三枚におろしていきます。

綺麗に三枚おろしになりました。さすがやな〜
やっぱりできる気がしなくなってきた…

ピンセットのような道具を使って残った骨を取り除いていました。
実際にこういう作業を見るとちょっと感動です。

これを切って焼いたら完成です。

季節のお造り〜甘鯛・鯛〜

甘鯛も同様に捌いていきます。

アマダイは実はタイ科の魚ではないらしい。
骨が硬く、身が比較的柔らかいからおろす難易度が高い魚でもあるらしい。

確かに鯵よりも捌くのが大変そうでした。。。

鱗を落として…

鯵と同じように骨を取っていきます。

臭みを取るには、軽くお湯をかけてあげると良いそうです。

鯛も刺身にしていきます。
包丁の切れ味が凄いし、何よりもめっちゃ慣れていて、刺身の形が綺麗でした。

お造りに欠かせないのが「つま」ですよね。

普段は機械で切って作られたものを食べている事が多分ほどんどですが、本物の和食屋さんではかつら剥きをし、千切りにして作る事が多いそうです。

綺麗にかつら剥きをするのは難易度が高そう。。。
職人技を見せてもらいました。

安納芋御飯

とにかく病みつきだったのがこの安納芋の炊き込みご飯。

安納芋をサイコロ状に切り、米に対して1.5%の塩と醤油を入れて炊くそうです。
味の素、昆布、お酒を入れるとよりおいしく炊けるらしい。

あとは炊けるのを待つだけ!

色も綺麗だし、安納芋がホクホクで柔らかくて美味しかったです。

後日家でも試したのですが、昆布は入れ忘れるし、安納芋の代わりにサツマイモとなってしまったけどおいしくできました。
比較的簡単に作れるのでよかったら試してみてください!

牛肉のじゃがいも包み澄まし仕立て

じゃがいもを牛肉で巻いて、それを蒸して出汁に入れるという自分にとって新ジャンルの和食でした。

まずは牛肉をタレに漬け込み…

じゃがいもを巻き…

蒸していきます。

火が通ると完成していなくても既に美味しそう。

最後に出汁を入れて完成です。

柚子が見た目のアクセントに。

ここまで凝った料理は普段は食べる事ができないから、完成が待ち遠しい。。。

出汁巻き玉子秋の餡掛け

作り方がとても気になっていた出汁巻玉子。

弱い火でじっくり作るかと思いきや実は強火。
卵がうっすら固まってきたらフライパンを火から離し、巻く作業をするそうです。

これをひたすら繰り返します。

断面を綺麗に仕上げるのがプロの技。

これに餡をかけて完成です。

鰯味噌煮

普段食べるきっかけがほとんどない鰯の味噌煮です。
ご飯にもよく合いそうな自分好みの味でした。

落とし蓋の代わりにキッチンペーパーを使い、じっくりと煮ていきます。

調理が終わったら切って完成です。

さつまいもの黄色は着色料を使ってさらに鮮やかにしているそうです。
そういう見せ方もある和食って奥が深いな〜

完成!!

この品数の多さ!
そして、どれも本当に美味しかったです。

たくさんの凝った料理を振る舞ってくれてありがとう!!
先付の意味とか調理のコツとかを色々と教えてくれて、めっちゃ勉強にもなりました。

この炊き込みご飯、美味しすぎて食べすぎた笑
(あま〜いデザートがあるとは聞いてはいたけど。。。)

お寿司も2貫ほど握ってくれました。

シャリは炊き込みご飯、ネタは鯛。
上品な味でもっと食べたいくらい。
醤油だけじゃなくて、塩につけても合うことを知りました。

ザッハトルテ

デザートのザッハトルテ。

ザッハトルテとはどのようなものか簡単に言うと下のような特徴があるそうです。

チョコレートケーキとの一番の違いは、ザッハトルテにはメレンゲ入りのチョコレートバターケーキにアプリコットジャムが使われていることです。塗る場所は表面や生地の間だったりと異なります。

ザッハトルテのもう一つの特徴は、生地の表面をチョコレート入りの糖衣でコーティングされていることです。

https://sweetsvillage.com/blog/cake/sachertorte/

一馬くん曰く、現代のお菓子の作り方のタブーとされる過程がたくさん含まれているそうです。
しかも生クリームはザッハトルテ自身の甘さを緩和するためだそう。
そんなの初耳だし、めっちゃくちゃ甘いって言われたらちょっと覚悟してしまいます笑

砂糖を加えていない生クリームを立てていきます。

断面がとにかく綺麗。

このケーキは言われた通り結構甘いけど、生クリームとの相性も絶妙でくどい甘さでは決してなかったです。
この周りのざらざらとしたチョコの層がとにかくおいしい。

これはやみつきになります。一切れのつもりがもう何切れか食べてしまいました笑
それだけお腹いっぱいでも、食べることをやめられないお菓子でした。
もう一回お腹が空いている時に味わってみたい。

ずっと美味しいしか言ってないけど、本当に美味しかったのです。
ごちそうさまでした。

中華料理(二日目昼)

二日目のお昼ご飯はわがまま言って春巻きの作り方を教えてもらいました。

また豪華に春巻き・エビチリ・ワンタンスープ・チャーハンをご馳走になってしまいました笑

春巻き

まずは白菜を切っていきます。
芯の部分と葉の部分を分ける事が重要だそうです。
(火の通り方が大きく異なるので、芯の部分から火にかけていきます)

たけのこをスライスし…

豚肉とにんじんは軽く油で揚げます。

一旦、軽く揚げた豚肉とにんじんはバット等に移しておき、白菜の芯と椎茸から火にかけていきます。

火が通ったら春雨を加えます。

片栗粉でとろみをつけ、バットに移して冷やします。

具材が冷めたら、次は巻いていきます。
表面がツルツルしている方を外側にして丁寧に巻いていきます。

具材が一周巻けた時に両端をしっかりと押さえて皮をくっつけておく事で、揚げた時に水分が出ていくことを防ぐ事ができるそうです。あと、両端を押さえた時の具の部分の長さを指などで測っておく事で形の揃った春巻きができるので、この2点は忘れずにしておいた方がいいポイントだそうです。

包み終わったら、あとは170℃の油で揚げるだけです。

表面がぶつぶつになってしまったので、今回はどうやら裏表が逆だったようです。
(この皮は両面がツルツルで、裏表がよく分からなかった事が敗因です。。。)

でも、味は完璧!

家でもトライしてみましたが、上の2つのポイントを押さえる事で綺麗においしく作る事ができました。
ぜひ試してみてください!

ワンタンスープ

春巻きと同時並行でワンタンも既製品を使うのではなく、手作業で包んでいきます。

中に入れるエビは洗って臭みを取り、細かく刻んでいきます。

この包む作業が、思っていたより難しい。。。
体感的に餃子より包み方が複雑でした。

中華スープと合わせて完成です。

ワンタンを一から作る方法を教えてくれて、包む作業も手伝えたので大満足です。

エビチリ&チャーハン

春巻きとワンタンを包んでいる間に気づいたら出来上がっていた二品。

味が超本格的。
辛さもちょうど良くて中華の独特の風味もあって美味しかったです。

もっと上手く料理できるようになりたいな〜

クレープシュゼット

出る直前に作ってくれた最後のデザート、クレープシュゼットもご馳走になってしまいました。

出来上がるまで何を作っているかは秘密でした。
でもオレンジを使うと聞いて絶対好きなやつやんと思いながら、また調理風景を見せてもらえました。

ちなみにクレープシュゼットとは…

薄焼きにしたクレープをオレンジソースで味わうフランスの伝統的なデザートだ。仕上げにフランベをすることから青い炎のデザートともいわれている。

https://www.olive-hitomawashi.com/column/2020/10/post-12163.html

まずはクレープ生地の準備から。

クレープ生地は難易度が高いとなんとなく知っていたので、フライパンでサクサク仕上げていく姿はまさに職人でした。やっぱ流石やな!

裏返して、ちょうどいい焼き加減。

次にオレンジを剥いていきます。

完成していたクレープ生地をオレンジジュースと一緒に軽く煮ていきます。

この時点で既にめっちゃいい匂い。オレンジの甘い香りが広がっていて、期待が高まります。

薄皮をよけながら身の部分だけを鍋に入れていきます。

風味を足すためにフランベするそうです。
まずはお酒の準備から。

火にかけていきます。
間近でフランベなんて見るのは初めて。

燃えながらオレンジの皮を伝って落ちていく姿がなんかすごくおしゃれ。
こんなパフォーマンスも見せてくれて、楽しかったし感謝です。

最後にアイスをトッピングし、盛り付けて完成です。

これも旨い!!
クレープ生地が温かくてもちもちしていてオレンジの風味がしっかりと入っていたのでとっても美味でした。
アイスの冷たさがよく合っていて、自分のお気に入りのおやつになりました。

さいごに

かなりの枚数の写真となってしまいましたが、今回の滞在中に頂いたごはん達と調理風景をたくさん記録として残せたので自分の中では大満足です。

この間は本当にありがとう!

今回はかなり久しぶりの更新となってしまいました。

やっと大学での3つ目のセメスターが無事に終わり、全部の教科を無事にパスする事ができました。
これで大学生活半分終了だー!
留学生活の3/5も終わってしまいました(1/4以上は日本からオンラインだったけど)。

二月ごろにもしかしたらメルボルンに戻れるかもしれないので、それ以降は再びオーストラリア関係の記事になると思います。
それまではこの冬休み(夏休み?)やその前に撮った写真を公開していきますので、また読んでいただけたら幸いです。

一馬くんには今までたくさんのオンラインレッスンで色々な料理の本格的な作り方を教えてもらっており、細かくレシピとして記事にしているのでよかったら見てみてください。

それでは!

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