こんにちは、らってぃーです。
前回は、英語のエッセイの最も定番な形式の一つである、
Comparison Essay について具体的に解説してみました。
ぜひご覧ください!
今回は、与えられたテーマに対して引用等を用いながら、論理的に自分の意見を主張する Argumentative Essay について解説していきます。
Argumentative Essay
Persuasion Essay とも呼ばれたりします。
この形式では、自分の意見の正当性を主張するために、証拠(evidence)として信用できる文献等を使いながらエッセイを組み立てていきます。
アカデミックなエッセイではこの形式を取ることがかなり多いと感じます。
エッセイを書くときの大まかな流れを紹介すると、以下の考え方ができます。
まず、聞かれた質問に対して、
自分はどの立場を支持するのか
を考えてみてください。
その次に、
どうやって自分の主張を裏付け、反対意見を論破するのか
を考えてみてください。
ここまでの考えがまとまったら、ようやく書き始めることができます。
(次の章で具体例を考えてみます)
人によって考え方や、議論の仕方が全然違うので、あまり考えすぎず、分からなくなったら、直感を信じて書き始めるのも全然アリだと思います!
ちなみに、Argumentative Essay について英語ではこのように解説されています。
An argumentative essay is a type of essay that presents arguments about both sides of an issue. It could be that both sides are presented equally balanced, or it could be that one side is presented more forcefully than the other. It all depends on the writer, and what side he supports the most.
https://literarydevices.net/argumentative-essay/
Argumentative Essay で出題される質問の例
以下のようなことが質問されます。
- 地球温暖化は人間のせいである。議論せよ。
- 教育はすべての人が無料で受けられるべきだ。議論せよ。
- 学校の授業はオンラインで十分である。議論せよ。
ここでは、1つ目の温暖化のテーマについて考えてみたいと思います。
「温暖化は自然な気候変動であり、人類の活動は関係ない」と書かれた論文1と、
「人類が出現して以降から急激に地球の平均気温が上がった」と書かれた論文2があったとします。
そして、自分は人類が温暖化に影響していることを肯定しているとします。
そうすると、自分の主張は論文2の立場なので、ここに書かれている内容を証拠として使いながら自分の意見をより信頼性のあるものにします。
また、論文1の内容は自分の主張とは逆なので、
何か見落としている点はないか?
矛盾している点はないか?
などを徹底的に熟考し、論文2で書かれている内容を使いながら論破(refute)していきます。
これが大まかな考え方です。
Argumentative Essay の構成の仕方の例
前の章の繰り返しになりますが、この形式のエッセイでは、
どのような隙があり、何を見逃しているかを考えると、比較的楽に綺麗な自分の主張を書くことができます。
与えられたテーマに対して100%賛成、もしくは全否定するのであれば、下の Structure 1 の構成が最適であり、
納得できない意見もあり、完全には賛成できないという場合は、下の Structure 2 が使えます。
Structure 1
- イントロダクション
- 反対意見についてに触れる
- 反対意見を論破する(主張の欠陥を述べる)
- 自分の主張+根拠
- まとめ
Structure 2
- イントロダクション(導入部分)
- 反対意見1+それに対する自分の主張
(文献等を根拠として使いながら、自分の意見を裏付ける) - 反対意見2+それに対する自分の主張
- まとめ
この二つは性格が結構異なるので、
どの程度肯定できるか、
を考えながら選んでみてください。
また、このArgumentative Essay では様々なテーマを用いて議論するので、一概にこの形式を取るとは言い切れません。
なので、テーマや科目に応じて臨機応変に対応することが大切です!
Argumentative Essay で使える便利な英単語・英熟語
この形式では、イントロダクションの部分で初めて自分の主張を述べるときに、
This essay will ague that ~
という書き出しをよく使います。
これは覚えておくと便利ですよ!
- 自分とは反対の意見について述べるとき
- argue
- propose
- suggest
- believes
- thinks
- according to this suggestion / claim / argument
- 自分側の立場について述べるとき
- shows
- proves
- explains
- points out
- illustrates
- notes
- indeed
- actually
- in fact
おわりに
以上が、Argumentative Essay の概要と構成の仕方の解説でした。
この形式のエッセイは、かなり汎用性があるので、必ずしもこの記事で紹介した形式に当てはまるとは限りません。
なので、いろいろ試行錯誤して、自分に合った最適な形式を見出してみてください!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
次回は、Cause & Effect Essay の具体的な解説をしていきます。
(参考: https://www.eapfoundation.com/writing/essays/persuasion/)
下のリンクは、エッセイの書き方をまとめた記事となっていますので、索引としてお使いください。
英語のエッセイの書き方を本気で習得したい方へ【基本事項を徹底解説】アカデミックライティングを学ぼう