皆さんはご存知ですか?
Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)などの数々の有名なクリエイティブツール打ち出してきたあのAdobe(アドビ)から、スマホで手軽に写真を加工することができるアプリが出たのです。(2020年6月10日より配信開始)
確かに、Photoshopを巧みに操れるプロの方などからは「邪道だ」という声も聞こえますが、画像加工初心者の僕が使ってみた結果、かなり使いやすいアプリだと感じました。
なので、今回はその優秀な画像加工アプリである Adobe Photoshop Camera を紹介していきたいと思います。
Adobe Photoshop Camera とは?
Photoshop Cameraは、Adobeから最近配信が開始された画像加工アプリです。
インスタで使える画像加工の発展版のような位置づけだと思います。
Photoshopと聞くとかなり難しいものを想像するかも知れません。しかし、このアプリは勝手に切り抜きとかを全て自動でしてくれるので、めんどくさい作業が一切不要です。本当に、スマホさえ使えれば誰でも綺麗な写真や面白い写真を撮って楽しむことができます。
しかも、このアプリはただ写真のレタッチができてすごいというわけではありません。フィルターを使えば現実世界ではありえないような写真を作り出すことができるという、遊び心満載のアプリなのです!
例えば、曇り空を青空に簡単に変えることができたり、写真をポップな仕上がりにしたりすることができます。
また、フィルターをダウンロードすることによって加工の幅も増えるので、今後の成長が楽しみなアプリです。
スマホには絶対に入れておきたいアプリの一つです。
フィルターには以下のような種類があります(これからどんどん増えていくと思います)
写真を取り込んだ時点でかなり補正されます(その後自動で加工)
- 人物(自動的に背景をぼかしてくれます)
- ポップアート
- スペクトル
- Billie Eilish Blohsh
- アートフル
- 食品
- 風景
- ブルースカイ
- 空想
- 幻想的な空
- スーパーサイズ
- コミックスカイ
- 宇宙
- 天体
他にもいくつか種類があります。
それぞれのフィルター(テーマ)の中に、さらに細かく5種類ずつほどのフィルターが存在します。
空の切り抜き加工系のフィルターがかなり優秀です。
この数あるフィルターの中からいくつかをピックアップして紹介したいと思います。
実際に使ってみよう!
Adobe Photoshop Camera は撮りながらと撮った後の、両方の写真の加工に対応しています。
ここでは僕が過去に一眼レフを使って撮った写真を使いながら機能を紹介していきます。
2枚の写真を並べていきます。(上がBefore、下がAfterです)
通常の画像補正
上が補正前、下がアプリで取り込んだ瞬間にしてくれる自動補正後の写真です。
何もフィルターは通しておらず、取り込んだ瞬間に下のように写真が補正されます。
上の写真もすでにパソコンの Lightroom Classic で自分好みの編集にしてあるので、補正は不要なステップなのですが、AIが補正するとここまで変わるのですね。。
ノイズが増えすぎたり、ちょっと色鮮やかすぎる写真になってしまったので、自分には不要な機能かも(あくまでも、一眼で撮った写真を編集した後に補正をかけているからですが。。)
ただ、スマホで撮った写真を自動で綺麗に補正してくれるのはとても便利な機能です。ハイライトを抑えて、シャドウを持ち上げてくれることによって実際に目で見たような景色に仕上げてくれるのがありがたいです。
アップル純正の写真アプリでも自動補正はありますが、ここまでは大胆に補正をかけてくれません。
目を引くような写真を簡単に作るにはこの Photoshop Camera が効果的だと思います!
ポップアート
ここからはかなり遊び心満載のフィルターを使っていきたいと思います。このアプリの本領発揮です。
2つほどポップアートの中にあるフィルターを通してみました。
個人的にはめっちゃ楽しいです。こんな難しそうな加工が一瞬で完成するなんて感動ものです。
切り抜き精度も期待以上に良く、メインとなる対象を認識してうまく切り抜いて画像を自動で加工してくれます。
スペクトル
失敗したマスタングの流し撮りを加工してみました。
ボツ作品の有効活用ですね(笑)なんかカッコよく見えてきた。
なんかこれはこれでアリだと思わせてくれます。これも一瞬で出来上がるので本当に楽しいです。
宇宙
天体のフィルターを使えば、一瞬で星空の完成です。それをさらに誇張した表現が楽しめるのが宇宙のフィルターです。夜の空が幻想的な感じに仕上がります。
ちなみに昼の写真でも、夜っぽく仕上げてくれるので、いつの時間帯の写真でも加工することができます。
めちゃくちゃ写真の印象が変わります。まるで隕石が降ってきたかのような表現が手軽にできます。
ここまで来ると、アニメの世界ですね。
建物の切り抜きも違和感なく仕上がっていて感動です。楽しい〜!
ブルースカイ
曇り空を差し替えて青空にしてくれます。
正直、ここまで綺麗に画像合成してくれると思っていませんでした。AI任せで合成しており、僕自身は特に細かい作業はしていません。
僕は何度かPhotoshopを使って青空を合成することを試みたことがあるのですが、ここまで綺麗に青空を貼り合わせることができませんでした。。
光に若干違和感はありますが、上出来だと思います。これがタダ、しかも一瞬でできるのってすごいと思いませんか?革命と言っても過言ではないと思います。今後のアップデートが本当に楽しみです。
ここからは補正後(After)の写真のみを使って紹介していきます。
空想
これは一番気に入っている機能です。ありえない風景を一瞬で作り出すことができます。しかも短い動画になっており、動きのある写真を楽しむことができます。
この機能は超楽しいです!素人の技術ではここまで高度な合成は出来ないと思います。
編集のノウハウを一切持っていなくても自動でここまで仕上げてくれます。
今までは気軽に出来なかったことが、一気に簡単にできるようになったので、新しい風を感じます。ある意味、表現の幅が増えたと言えるでしょう。
スーパーサイズ
まるで漫画のような世界観を作り出すことができます。怖いくらいです。。
こんな景色は想像したことがありません。ユーモアたっぷりで、だんだんフィルターを通して見るのが楽しくなってきます。
絵本のような世界を作り出せるコミックスカイや幻想的な空のフィルターも使ってみても面白いですよ!
このような最初からはインストールされていないレンズは、アプリの「さらに追加」というボタンをタップすれば、ダウンロードすることができ、新しいフィルターを追加することができます。
おわりに
今回は最近Adobeからリリースされた画像加工アプリである、Adobe Photoshop Camera を紹介してみました。
普通のPhotoshopとは違って、Photoshop Camera は知識やスキル無しで使えるのが最大の魅力だと思います。
しかし、結論を言うとこのアプリの自動補正は補正しすぎ感が若干強いです。なので、フィルターや自動切り抜きを用いた加工に使うのがベストだと感じています。
本来なら長い時間がかかるような加工を一瞬でAIがしてくれるのは本当に感動ものです。ぜひこのアプリをインストールして色々遊んでみてくださいね!
いつもとは違った視点で景色が見れるようになるかも知れません。
これからのアップデートもとても楽しみです。